「探しているツアーが見つからない」旅行サイトが、お問い合わせ月2件から月8〜9件に変わるまで。——株式会社たびせん・つなぐ様のリニューアル
ご依頼内容

クライアント:
株式会社たびせん・つなぐ様(東京都・旅行企画会社)
公開:
2026年7月
提供サービス:
ヒアリング・構成・文章・デザイン・WordPress実装・サーバー移行・公開後の保守運用
ご相談前の課題
一番困っていたのは、「探しているツアーが見つからない」「申し込みの動線が分かりにくい」こと。お客様にとっても、管理する側にとっても、使いづらいサイトになっていました。
加えて、ツアー詳細ページの更新はできても、トップページのレイアウトや文言といった「サイトの顔」にあたる部分は、自社では一切手を入れられない状態。
旧ホームページを作った制作担当者ともすでに連絡が取れなくなっていました。
契約中のサーバーは容量をほぼ使い切り、更新もされていない状態。
バックアップすら取れず、セキュリティ面のリスクも見過ごせない状況でしたが、その危うさ自体、クライアント様はあまり自覚されていませんでした。
見つけた「良さ」
たびせん・つなぐ様が企画するのは、ただの観光旅行ではありません。
テーマ性のある旅、現地の方との交流がある旅——その土地に暮らす人だからこそ知っている場所を訪れ、一般的な観光だけでは得られない体験ができる旅を企画されていました。
スタディツアーのように、参加者同士の目的や関心が近いからこそ、旅の中ですぐに打ち解けられる。
それは偶然ではなく、旅の設計そのものがそうさせているのだと感じました。
「人と人、国と文化をつなぐ」——お話を伺えば伺うほど、このキャッチフレーズが単なるスローガンではなく、企画の一つひとつに実際に息づいていることが分かりました。
この「つながりを生む旅」であることこそが、大手の旅行代理店には真似のできない、たびせん・つなぐ様ならではの「良さ」だと確信し、サイト全体でこの強みが伝わる構成にすることを決めました。
デザインの意図
1. 「人と人、国と文化をつなぐ」を、伝える
チラシからの動線を、番号ひとつでつなぐ
実際のツアー参加者の写真と、旅行先の風景写真をつなげて並べることで、言葉で説明する前に「つながりのある旅」であることが一瞬で伝わるファーストビューにしました。
沖縄や韓国のツアーを多く企画しているとのことから、背景には「架け橋」の意味を込めて沖縄県宮古島市の伊良部大橋を使用しました。
会社案内ページを新設し、「誰が旅をつくっているか」を見せる

旧サイトには、理念を発信するページ自体がありませんでした。
そこでリニューアルにあわせて会社案内ページを新設し、代表の思いやスタッフ紹介、実際に同行する添乗員の写真を掲載。
オンラインでの申し込みが中心になる旅だからこそ、「顔が見える」ことが信頼感や親しみやすさにつながると考えました。
2. 「探す・申し込む」を、迷わせない
チラシからの動線を、番号ひとつでつなぐ

お客様の多くはチラシを見てからホームページを訪れ、60代以上の方も多いという特性がありました。
そこでチラシにツアー番号を振り、トップのお知らせバーに「ツアー番号を入力するとすぐにそのページへ飛べる」検索窓を設置。
あわせてヘッダーに電話番号ボタンを目立つ形で配置し、「気になったらすぐ電話」という行動にも自然につながる動線にしました。
「探す」を、迷わせない

ファーストビュー直下に募集中のツアー一覧を配置し、視覚的にまず興味を引く。
その下にエリア・テーマ・旅行日数などで絞り込めるツアー検索を設置し、目的が定まっている方も、なんとなく眺めたい方も、両方が迷わず旅を見つけられるようにしました。
申し込みの「面倒」を、先回りでなくす

ツアー詳細ページの申し込みボタンから進むと、ツアー名と出発日がフォームに自動入力される仕組みに。
入力に不慣れなお客様でも、ストレスなく申し込みを完了できるようにしました。
また、ツアー詳細ページ自体もテンプレート化し、必要情報を入力するだけでページが完成する仕組みに再設計。
もともと自社で更新できていた部分を、さらに簡単に・迷わず更新できる形に整えました。

あわせてサーバーも別サーバーへ移行し、容量不安を解消しつつサーバー代を半額程度に節約。
メールのセキュリティ設定も見直し、営業メール・迷惑メールを大幅に削減し、業務の無駄も減らしました。
公開後の伴走——まだこれから、が本番です
現時点で公開から2か月経過。
これまで月2件程度だったお問い合わせは、公開翌月に9件、その次の月も8件と、4〜5倍に増えています。
公開後の保守では、初月の上位プラン無料体験の中でヒートマップ分析も実施。
その結果、ツアー詳細ページの「みどころ」部分があまり読まれていない傾向が見えてきたため、この文章をより魅力的に見直すことをご提案しました。
(現在は中間プランでの運用に移行し、アナリティクス・サーチコンソールのデータ共有と月次のミニコンサルで伴走を継続しています)。
サイトは、公開してからが本番。数字を見ながら、次の一手を一緒に考え続けています。
この事例のポイント
- お問い合わせ月2〜4件増(月2件→8〜9件)へ
- 「人と人、国と文化をつなぐ」という理念を、ファーストビューの写真使いと新設の会社案内ページで可視化した
- ユーザーの使いやすさ(探す・申し込む)と、理念の発信(信頼・親しみ)を、それぞれ別の設計で両立させた
同じような課題をお持ちの方へ
「サイトはあるけれど、お客様が欲しい情報にたどり着けない」——それは、デザインの古さよりも、サイトの構造そのものに原因があるのかもしれません。
まずは、お話を聞かせてください。

