プランを減らさず、選びやすくする——サービスが多岐にわたるフォトグラファーのサイトづくり
ご依頼内容

クライアント:
フォト&おやこサロンtsunagu様(富山県砺波市・フォトグラファー)
公開:
2026年8月
提供サービス:
ヒアリング・構成・文章・デザイン・WordPress実装
ご相談前の課題
集客の中心は、Instagramと、撮影したお客様のリピート・ご紹介。ありがたいことに、依頼が絶えない状態でした。
ただ、Amebaの無料サービスで手づくりしたホームページは、検索しても出てきません。
そこから直接来る方はほとんどおらず、Instagramを見て訪れ、問い合わせてくださる方がたまにいる程度でした。
サービスが多岐にわたり、どれがいくらか分かりづらい
撮影のほかに、ベビーマッサージ、カメラレッスン、マタニティアートなどがあり、Instagramでは金額やプランの情報も分散していました。
年度の初めは、また一から集客になる
イベントでリピーターになってくださった方も、保育園への入園などで年度が変わると、来られなくなることがあります。
Instagram以外からの入口がほしい
新規のお客様は月に1人ほど。
七五三など大きな行事の前に、それまでの関係の中から連絡をもらう流れでした。
見つけた「良さ」
ホームページに口コミを載せるために行ったアンケートには、こんな言葉が多く並んでいました。
- 子どものペースに合わせてくれる
- 当日、子どもたちは思いきり遊ぶだけ
- さぁ、撮影するぞという意気込んだ感じがない
- 撮った写真を、何度も見返したくなる
共通しているのは、撮影が「撮られる時間」ではなく、「遊ぶ時間」になっていることです。
ポーズを細かく指定するのではなく、子どもと一緒に遊びながら自然な表情を引き出す。
だから、緊張している子も人見知りの子も、普段どおりの顔になり、あとから見返したくなる写真が残ります。
そしてこの空気は、お客様だけが感じているものではありませんでした。
実際の撮影に立ち会うと、フォトグラファーのsenさんご自身が、お子さんとのふれあいを心から楽しんでいる様子が伝わってきます。
「遊ぶ時間」になっているのは、撮る側も、本気で遊んでいるからなのだと気づきました。
リピーターの多さも、この空気の表れだと考えています。

じつは私自身も、子どもの写真や七五三の撮影をお願いしたことがあります。
初めて撮っていただいたとき、一瞬で子どもの気持ちを鷲掴みにするその空気感に衝撃を受けました。
お客様の声とご本人の様子は、その実感を裏づけてくれるものでした。
もうひとつの良さは、親子で楽しめるイベントを定期的に開いていることです。
ママ同士がつながり、育児で孤独を感じているママがほっとできる場にもなっています。
撮影だけでなく、「親子の居場所」まで届けているのです。
一方で、サイトの課題も見えてきました。
サービスが多いのは、それだけ親子に寄り添う場面が多いということ。ただ、初めて見る方にとっては、「結局どれを選べばいいの?」という迷いのもとになります。
そこで、プランを減らすのではなく、良さに出会った人が迷わず選べる入口をつくることにしました。
デザインの意図
1. トップページは「どんな写真が撮れるか」ではなく、「どんな人が撮るのか」から始める
大手スタジオではなく、個人のフォトグラファーに撮影をお願いするとき、決め手になるのは技術だけではありません。この人と相性が合うか、どんな人柄なのかという部分も、大きな判断材料になります。
とくにお子さんが関わる撮影では、「安心して任せられる人かどうか」が、常にどこかで意識されているはずです。
多くのカメラマンのサイトは、トップページのメイン画像に撮影したモデルの写真——つまり「どんな写真が撮れるか」を置きます。
しかしフォトグラファーのsenさんは、技術と同じくらい「人」で選ばれている方だと感じました。
そこで、あえて逆の順番にしています。
トップページのメインビューはアニメーションで写真が切り替わる仕様にし、1枚目は撮影中のsenさん本人と撮影の様子が伝わるもの、2枚目以降で七五三など実際の撮影写真を見せる構成にしました。
「どんな人が撮るのか」を先に伝え、そのあとで「どんな写真が撮れるのか」を見せる順番です。
ポーズを指定する側/される側ではなく、一緒に楽しんでいる関係性が、言葉より先に伝わることを狙いました。
2. 「どんな場面で撮りたいか」から選べる、プランの整理

散らかっていたプランを、「おうちスタジオ」「出張撮影」「撮影付きイベント」の3つに分けました。
お客様が求めているのは、プランの名前ではなく「どんな場面で撮りたいか」だからです。
場面を選べば、必要なプランがすぐ見つかります。

プランごとに、できること・オプション・金額も整理しました。
金額はカット数で変わるため、プランごとの画像もカット数の多さが一目で伝わるものにしています。
3. 無料レンタルの衣装・小物を、一覧に
無料で借りられる衣装や小物を、一覧にまとめました。
撮影前から「あれを着せたいな」と選ぶ時間が、当日の楽しみにもなります。
4. 更新の負担を、増やさない仕組み
イベント情報の記事は、テンプレートをつくりました。
ご提供した文章作成ツールでつくった告知文を、必要な箇所に貼りつけるだけ。デザインには一切さわらずに更新できます。
忙しいフォトグラファーさんが、無理なく続けられることを大切にしました。

同じような課題をお持ちの方へ
「サービスが増えて、自分でも整理できていない」「Instagramはあるけれど、その先の入口がない」。
そんなときは、ホームページを作りかえる前に、あなたのサービスの「良さ」を一緒に見つけるところから始めませんか。
まずは、お話を聞かせてください。

